多くのソフトウェア会社の場合、新入社員研修の一環として、プログラミング研修が行われることが大半かと思います。
そんなプログラミング研修ですが、未経験者の場合、
くらす?こんすとらくた?おーばーらいど?は?
Public static void main…なるほどさっぱりわからない
自分才能ないのかな…
そう思って、これからのキャリアに不安を抱いた方もいらっしゃるかと思います。
(私もそうでした…)
研修では「やさしいJava」という本で言語学習してましたが、当時は何がやさしいのかわかりませんでした。(そもそも私の場合は、言語を学ぶ以前に学ぶべきものがあったようです)
当記事では、そんな不安を抱えた方向けに
- 新入社員に期待すること
- プログラミング未経験者を雇った意味を考える
について、プログラミング未経験であった私自身の経験や視点などをもとに
書いていきたいと思います。
新入社員を即戦力としては期待してない(だから逆に安心して欲しい)
即戦力とは思ってないし、期待してないよ
入社後、3ヶ月間の研修を経て、配属早々に先輩から言われた言葉です。
数年経った今でもはっきり覚えています。
当時は、多少なりともショックを受けた記憶もあります。
ただ、新入社員を受け入れる立場となった今では、「まぁそうだよな」と納得している部分が大半です。
今思えば先輩なりの優しさからくる発言だったのかもしれません
即戦力とは?
まず「即戦力」とはなにか。
「研修や教育をしなくてもすぐに仕事を任せられる」人のことではないでしょうか。
配属されたばかりで、プログラミング未経験であった新入社員に
じゃあ仕様書渡すんであとはよろしく!!
とは基本的になりません。(あくまで基本的には)
研修を終えたとはいえ、未経験者に毛が生えたレベル。
業務で通用するレベルのプログラミングが一人でできるわけないんですよね。
(たまにできてしまう超人もいますが…)
しばらくは先輩に教えて貰いながら業務を進めていくことになります。
(所謂、OJTと言われるものです)
期待が重い場合もある
人によって程度はありますが、誰にでも承認欲求というものはあるかと思います。
少しは誰かに期待され、認められたいものです。
ただし、その期待は時にプレッシャーになります。
「期待に応えなきゃ」
「仕事ができない奴と思われたくない」
そんな焦りから、必要以上に頑張ってしまい、身体や心を壊してしまう方もいます。
期待されない、されてないと思っていた方が楽な場合もあるかと思います。
当時は多少なりともショックを受けましたが、「期待されてないなら、今できなくても大体許されるのでは?」と思い始めたぐらいから、少し心が楽になったように思います。
安心して欲しい
会社や先輩からしても、配属直後、ましてやプログラミング未経験だった新入社員が即戦力になるなんて思ってないです。
(もしそうならラッキー!ぐらいに思ってます)
研修後もOJT(On the Job Traininng)を通して、仕事やプログラミングも覚えていってもらうことを前提に色々考えてます。
大丈夫です。急に難易度の高いプログラミングをさせるようなことはないです。
そんなことをすれば、品質低下や納期遅延などで大問題になる可能性がありますので、
絶対にやらせません。
まずは簡単なことからスタートするはずです。
もし自分にとって難易度が高いような作業を振られたのであれば、素直に相談してもらった方が、先輩からしても正直助かりますし、誠実かと思います。
「仕事ができない奴」と思われたくない一心で、質問や相談を全くしない人が結構いますが、むしろ逆。わからないとこをわからないままにしない。自身の力量を超えるものは自分だけでやろうとしない人の方が「仕事ができる人」なのではないでしょうか。(経験則)
プログラミング未経験なのに採用されたことの意味を考える
自分が就活生の時もそうでしたが、「プログラミング未経験でもOK」の求人は、それなりに見かけるかと思います。
ただ未経験OKであったとしても、経験者が俄然として有利なことに変わりはないです。
そんな中でもプログラミング未経験のあなたが採用されたのだとしたら、プログラミング以外のところで何かを期待されているのかもしれません。
- コミュニケーション能力が高い
- 論理的思考能力が優れている
- 向上心がある
- 知的好奇心が強い
- プログラミングの習得は問題なくできそう
などなど。
今まで散々「期待していない」など言っていますが、
正直、少しでも早くプログラミングスキルを習得して欲しいと、会社側としても思ってしまいます。
ただし、「即戦力」としてあなたを採用している訳ではないということを覚えておいて下さい。
あなたが「将来的に会社を助けてくれる」ことを期待して採用しています。
今すぐにでも戦力にならなきゃ!なんて思わなくても大丈夫です。
(意気込みは大事ですが)
いつか会社を助けることができるぐらいの「即戦力」と言われるような
エンジニアになれればOKです。
そうなる為にも、研修や勉強に集中して、日々邁進していきましょう!
私もがんばります
(もう新入社員ではないですが)
配属された後は、業務を頑張りながら、資格をどんどん取得していきましょう!若手のうちに可能な限り多く取ることをオススメします!オススメする理由も下の記事で紹介してますので、是非参考にしてもらえればと思います。▼
【記事】IT資格は若手のうちにとるべし。若手だからこそ得られるメリットがある
さいごに
「期待していない」のは、あくまで「即戦力」としてです。
会社や先輩たちは、あなたの「将来性」に期待しています。
少し古い記事になりますが、リクルートの2010年 新入社員意識調査で、
あなたが仕事・職場生活をするうえで不安に思っていることは何ですか?
出典:新入社員は何を求め、何を不安に思っているのか? | 人材・組織開発の最新記事(コラム・調査など) | リクルートマネジメントソリューションズ
という質問に対して、「仕事についていけるか不安」と回答した割合が59%となっています。
つまり、プログラミングだけの話でなく、どの業種であっても新入社員は不安に思い、四苦八苦しながら尽力しているのです。
自分も研修中に色々考えすぎてしまい、不安感をなくす為、学習本やらビジネス書やらに無差別に手を出してました。今思うと焦りすぎてだいぶ遠回りをしてしまったなと感じてます。
研修中にやっていたこと、やっておけばよかったなと思ったことについて、▼の記事を参考に!
【記事】【未経験者】SIer入社前(配属前)に「やっておけばよかった」と後悔したこと
まずは目の前の研修を乗り越えることを最優先に考えましょう!
以上です!ありがとうございました。